柚木麻子という素晴らしい小説家~ブログで愛犬の写真を公開している、不満とグチでぱんぱんに膨れた平凡な主婦編~

柚木麻子の小説が好きで、とても尊敬している。わたしも最近はめっきりだが、20代から30代前半にはこそこそと小説みたいなものを書いてみたりしたけど、柚木麻子の小説を読んだ後は、もうなんていうか、”もう私が書く必要はないな。だって、日本にはこんなに私の気持ちをすくい取ってくれるような素晴らしい小説家がすでに実在しているのだから”と筆を投げ出してしまいたくなったことが何度もあった。

言葉の一つ一つが、ぶっ飛んでいるのに的を得ていて、ずっと心に残るし、しかもストーリーはものすごく面白くて、村上春樹のようなキザで長ったらしくこじゃれた演奏をしない、そんな文体がとてもとても好き。村上春樹は文体がもうやっぱりジャズよね。

 

柚木麻子の小説を読んでいると、頭をガツーンと殴られたような衝撃的な文章が時折出てきて、その着眼点と言ったら、恐ろしいほど。

同じ歳ほどの女性作家ということで、わたしは日本にこんな素晴らしい作家さんがいることをとても誇りに思っている。

 

なぜ、柚木麻子について書こうかと思ったかというと、最近、水川あさみ主演で、BSのどこかの放送局で柚木麻子原作「ナイルパーチの女子会」のドラマがやっていて、それを観たからなのだが・・・これまた、ブログを書いている主婦との交流を描く、という内容で、「主婦のブログって、なんていうか幸せアピールしたいとかそういうのが見え見えで・・・」みたいなこととかがセリフで出てくるわけですよ。

きゃ~、わたしのブログも、そう見えるのかも??主婦じゃないけど。やだやだ~とドラマを見ながら、どぎまぎして「わたしのブログ、イタイのかも??」と気にしだしたりするとキリがない。

 

そして、柚木麻子のデビュー作『終点のあの子』の中の『フォーゲットミー、ノットブルー』ある一説。女子高生の友情を描いた物語の中のシーンです。

 

P34。

”恭子は今のところ女王様だ。でも、あと十年もしたら、不満とグチで、ぱんぱんに膨れた平凡な主婦になって、ブログで愛犬の写真でも公開しているだろう

 

私の人生訓でもあります。こんな風に自分はなるまい、でもこういう主婦は多いんだろうな、油断してると自分も気づいたらこうなっているかもしれない、そんな危機感を時折思い出して、自分に言い聞かせるのだ。

 

と言いながら、せっかくなので、愛犬の写真をブログに乗っけてみる。

 

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柚木さんの本、もっと読みたい、読みたくなってきた!